ART COMPLEX 1928提携公演
vol.5
「月黄泉ノ唄」
2008年8月29日〜31日
@ART COMPLEX 1928 全4ステージ
脚本・演出 河瀬仁誌
■STORY
まだ都が京にあり、生と死が近かりし頃
都を脅かすものがあった。
疫病 飢餓 そして「鬼」
月明かりが一条戻橋を照らす夜、ひとはあやかしと出会う。
満月のもとで対峙する死せるものたちと生ける者たち。
その魂の行き着く先は—。
■CAST
<劇団ZTON>
土肥辰也、焼酎ステラ、為房大輔、永田陽介 、葛井よう子
<GUEST>
上田直人(The Rabbit Gang Troupe)、レストランまさひろ(劇団似桜花)、
井上誠、増田ひとみ、蜜比呂人(DIAMON☆MANGO)、こみちみちこ、
押谷崇史(劇団求Q舎)、あんずっこ(劇団月光斜)、
天川隆士(劇的集団忘却曲線)、浜崎聡、酒井信古(劇団火群)、重松よしこ
■STAFF
舞台:為房大輔、永田陽介
照明:小泉梅子
音響・作曲:河瀬仁誌、土肥辰也
衣装:小泉梅子、葛井よう子
小道具:土肥辰也
振付:為房大輔
制作:永濱佑子、焼酎ステラ
宣伝美術:河内木綿
映像撮影:小笠原将人、山田雄太(劇団月光斜)
スチール・web制作:中西栄理
提携:ART COMPLEX 1928
企画・製作:劇団ZTON
■演出より
本日は、暑い中、ご来場頂き誠にありがとうございます。
『月黄泉ノ唄』の原案は、2年前のZTON旗揚げ時にできたものであります。
いつかやりたい。やりたいと思いながら、遂に上演となりました。
しかも、ART COMPLEX 1928・ここは私にとって、京都小演劇界のメッカなのです。
…と・固いのはここまで。
やっぱりさ、気負うんだよね。メッカに巡礼に行くのって。別にムスリムじゃないけど。
ある程度の身だしなみと、礼儀は必要なわけじゃない?決められた型ってやつですよ。
そういうのに、風穴開けるべく作った劇団ZTONだったわけだけど、
気がついたら、私、正装してました。
先日、正装して歩いている私に、劇団員の永田くんが言い放ったのです。
「ダサい」
は!?すっかり、忘れていた!
そうさ、メッカ巡礼に必要なのは、心意気。見た目じゃないの。中身なの。
私、脱ぎました。すっぽんぽんになりました。
そこで、初めて思い出したのです。2年前のあの頃を…。
俺、「風刺劇」が一番好きじゃん?
もちろん、エンターテイメント作品も「ある意味」好きだけどね。ハリウッドとか。
だけど、それだけじゃ物足りない。だって、飽食の時代じゃない?
な・の・で、今回はそんな「飽食劇」です。
自分で何を書いているか分かりませんが、
多分、そういうことなんです。
いくつものカミを重ねた上にあるオリジナル。
いくつもの模倣の上にあるオリジナル。
いくつもの現実の上にあるオリジナル。
きっと、世界はそういうことなんです。
断食なんて、とてもじゃないけどできそうにありませんね。
『月黄泉ノ唄』どうぞ、ご賞味ください。