2006年11月、立命館大学演劇サークル新演劇研究会「劇団月光斜」の2、3回生メンバーを中心に旗揚げ。
劇団名は、当時のメンバーの名前のアルファベットをとって、ZTON(ぜっとん)。旗揚げ当初から日本の歴史を題材とした演目を上演し続けてきたが、『天狼ノ星』(2013年)以降は、ファンタジーやSF、三国志、西洋史を題材とした演目にも幅を広げている。難しい時代背景をわかりやすく見せるストーリー構成と、関西最速のスピードを誇る殺陣に重きを置いたエンターテイメント作品を京都で製作し、全国へ展開している。
劇団名は、当時のメンバーの名前のアルファベットをとって、ZTON(ぜっとん)。旗揚げ当初から日本の歴史を題材とした演目を上演し続けてきたが、『天狼ノ星』(2013年)以降は、ファンタジーやSF、三国志、西洋史を題材とした演目にも幅を広げている。難しい時代背景をわかりやすく見せるストーリー構成と、関西最速のスピードを誇る殺陣に重きを置いたエンターテイメント作品を京都で製作し、全国へ展開している。
和装シェイクスピアシリーズ
『沙羅双樹のハムレット』(2008年)を皮切りに、シェイクスピアの作品を日本歴史にアレンジする和装シェイクスピア作品シリーズの製作を開始する。
『ロミオとジュリエット』と応仁の乱をかけ合わせた『応仁恋乱舞』(2009年)、『リア王』と織田信長をかけ合わせた『天正のリア王』(2011年)などがある。物語を変容させながらも失われない魅力を再構築しつつ、シェイクスピアを知る人でも新鮮に楽しめるようなZTONでしかできない物語の多様さを描いている。
近年は、『リチャード3世』と三国志の劉備玄徳をかけ合わせた『覇道ナクシテ、泰平ヲミル【偽王劉備編】』(2013年)のように、作品の根底にシェイクスピア作品が埋め込まれているかたちに移行している。
エンタメストライクシリーズ
シェイクスピアシリーズとは違ったZTONの魅力やエンターテイメント演劇の興奮、感動を味わってもらおうと、『幕末紅蜀葵』(2011年)よりエンタメストライクシリーズを開始する。
演目にはアクションシーンと表現シーンが究極にまで盛り込まれ、物語に張り巡らされた謎が最後に一気に明かされるという爽快なストーリー展開で構成されている。ほかの演目と比べると、笑って、そして熱くなれる、演目の勢いを重視した作品である。
殺陣(たて)とは、時代劇や歌舞伎で行なわれている、素手や刀を使った格闘シーンの演技のことである。劇団ZTONでは、旗揚げ公演『鶍-ISUKA-』(2006年)から殺陣を演目に取り入れており、以降すべての本公演で殺陣が組み込まれている。
当初は独学であったが、Project RR(2010年)からは日本殺陣道協会にて、菊地竜志総師範(当時)に従事し、殺陣の基礎を学び始めた。また、『幕末紅蜀葵』(2011年)からは、為房大輔が舞台『戦国BASARA』シリーズへの出演経験を生かし、独自の美学でZTON流の殺陣を構築する。
その真骨頂は、エンタメストライクシリーズ『覇道ナクシテ、泰平ヲミル』(2014、2015年)等で見ることができる。
当初は独学であったが、Project RR(2010年)からは日本殺陣道協会にて、菊地竜志総師範(当時)に従事し、殺陣の基礎を学び始めた。また、『幕末紅蜀葵』(2011年)からは、為房大輔が舞台『戦国BASARA』シリーズへの出演経験を生かし、独自の美学でZTON流の殺陣を構築する。
その真骨頂は、エンタメストライクシリーズ『覇道ナクシテ、泰平ヲミル』(2014、2015年)等で見ることができる。
2006年の旗揚げから、京都の小さな劇場にて公演を行なってきたが、『月黄泉ノ唄』(2008年)より京都三条にあるART COMPLEX 1928(客席120席)に進出し、初めて活動拠点となる劇場と呼べる劇場ができる。また『月に叢雲、花に風』(2012年)より京都府立文化芸術会館(客席400席)へと進出し、以後は京都府立文化芸術会館が活動拠点となる劇場となる。そして、『覇道ナクシテ、泰平ヲミル』(2014年)より本格的な大阪進出を開始する。『暁!!三國学園』(2015年)では、大阪扇町の関西テレビ放送なんでもアリーナにて囲み舞台の公演を実施し、前作の続編を描いた『覇道ナクシテ、泰平ヲミル』(2015年)では、大阪梅田のHEP HALL(客席190席)にて連日満員の盛況を博した。